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地球体験学習セミナー 受講報告

―協力隊OBによる「青年海外協力隊員が感じた地球生活を体験する教材」体験記―

2008年11月30日に名古屋国際センター別棟ホールにて?青年海外協力協会(JOCA)による「地球生活体験セミナー」が開催されました。所要時間は3時間で参加者は20人程度でした。4・5人のグループに分かれて進めました。会場は会議室ではなくホールで大変広々とした場所でした。受け入れ人数にはまだ余裕があったと言うことです(JOCA中部支部長は100人程度の参加を見込んでいたそうです)。

内容
・アイスブレーキング
教材を使ってグループ内での話し合いをするため、参加者同士で会話ができるような雰囲気を作る。(お互いに知り合い同士であった場合は、多分必要ない。)

・教材体験
教材「モルディブのミードゥ島の水」を体験。まず、写真を見て、グループ内でそれに物語をつけグループ毎に発表、その後で司会者が写真に関する隊員の体験談を発表する。
その後、教材「セネガルのファールさんのくらし」を体験。このファールさんの職業は物乞いで、「あなたならこの人にお金を上げますか?」という問いかけから話が展開されていく。

感想
参加者の内、OB率が非常に高かったです。しかしながら、いくらOBでも派遣国以外のことは体験していないので、それなりのインパクトがあったと思います。正解が分かるはずが無いまま自分の考えを出した後で、それとは違う真実を知ったときのショックは、カルチャーショックに似たものだと思うので、その点では、なかなか考えられた教材だと思いました。

参加対象には、教員やNGO関係者が含まれていましたが、そういった人の参加は少なかったです。まあそういうものでしょう。日本社会には必要のない、少なくとも必要だと思われていない事柄です。でも、一般へのそういった受け入れられ方で終わるのは非常にもったいないセミナーでした。

(記事:H14-3 パキスタン 木工 加藤 充之)