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東日本大震災 被災地支援「40人まとめて1日ボランティア」第1回

活動日:2011/04/16(名古屋出発:2011/04/15、名古屋帰還:04/17)
活動場所:宮城県岩沼市
活動者:有志46名(内スタッフ4名)
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3月11日、未曾有の大震災が発生し、当会としても何かできないかという想いから、東日本大震災支援委員会が発足しました。今すぐ被災地に駆け付けたいという気持ちと、押しかける迷惑ボランティアのニュース、愛知にいてもできることはあるのではないか、しかしボランティアはいくらいても足りないとう話・・・。私たちは悩んだ結果、「とりあえず行こう!」と、宿泊も食事の提供も必要としない自己完結型0泊3日のボランティアバスツアーの実施を決定しました。たった1日でもまとまった人数が行けば一定の成果が得られるのではないかという考えからでした。出発3日前に募集開始という急な呼びかけだったにも関わらず、たった1日半で定員を超える46名の参加者が集まり、市民の関心の高さがうかがえました。参加者の内訳は、男性33名/女性13名、JICAボランティアOB14名/一般31名、中学生〜62歳。行程は、金曜19:00に名古屋駅集合出発、途中、岐阜県八百津町からの参加者9名を土岐ICでピックアップし、翌土曜7:00岩沼市到着、10:00〜16:00活動、名取市内のスーパー銭湯に寄り、翌日曜6:00名古屋駅到着解散という車中2泊の強行軍でした。

私たちが入った活動地は、スイートピーやパンジーなどを栽培する花卉農家のお宅。津波で押しつぶされたビニールハウス内に散乱した育苗ポットやパレット、床に敷かれていたカーペットや破れたビニールを土と分別して回収するという作業に従事しました。これは重機での作業が入る前に資材を回収し再利用したいとの要望からでした。また、田んぼに散乱した廃材を回収するという作業も行いました。
かなりの重労働だったにも関わらず、ほとんどの参加者は疲れを見せることもなく、むしろ午後になり作業スピードは格段に上がっていきました。後のアンケートでは、もっと働きたかったという声が多く見られたほどでした(特に女性)。
この日の天気予報は雨でしたが、大きく崩れることがなかったことは幸運でした。昼ごろには土や育苗ポットが舞うほどの強風となり、依頼者のお言葉に甘え、浸水し畳を上げたお宅内で昼食を摂らせてもらいました。地震の時刻で止まった振り子時計が印象的でした。

スタッフも参加者も手探りの状態でしたが、皆の協力により実りある活動になったのではないかと思います。「震災直後はこんな家もう潰してしまおうと思っていたけど、だんだん片付いてくるとまた住みたいという気持ちになってきたんです。」というお母さんのお言葉が心に残りました。花卉栽培も9月には再出荷できるように再開したいとおっしゃっていました。少しでもそのお手伝いができたことを嬉しく思います。

以上(記事・写真:蒲 美幸(日青ボ24回生(H20年度) ブラジル 日系日本語学校教師))